自分のなか」が「ない」で占められていることに気づいてハッとしました。(ありがとうを言うのがイラっとする時もあるんだよね)
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こんにちは!心理カウンセラーのすずきゆうこですー!
きれいに見える言葉に対して、「うるせえ宗教の話は聞いてねえよ!」と未だに反射的に感じる私が通ります(唐突)。今日はそんなことを思い出しながら、ココロノマルシェのご相談に回答したいと思います。
根本裕幸師匠の「お弟子さん制度」を卒業したカウンセラーがオンライン上でご相談にお答えするシステムです。
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自分のなかが「ない」で占められていることに気づいてハッとしました。
「ない」前提だと人生がうまくいかない、みたいなことをどこかのサイトで見て、
自分のなかが「ない」で占められていることに気づいてハッとしました。
占められているどころか、自分のなか「ない」しかなくないか!? とゾッとしました。
『「ない」と強烈に感じていること』
・結婚していない
・子どもがいない
・新築マイホームに住んでいない
・ミニバンにも乗っていない
・彼氏もいない
・お金もない
・独立したけど、うまくいっていない
・友だちもいない
・セックスもない
・人脈もない
しかも、ただ ①「ない」と思っているだけではなく、
②「ない」ことをダメだとジャッジしている
③「ない」に至った経緯も否定している
④「ない」ことは、一般的にも世間的にもダメ
というダブルパンチならぬ、4パンチの状態なことにも気づいて、さらにゾッとしたところです。
よく「今あるものに感謝しましょう」といいますが、正直そんなことあんまり思えない状態です。
「今あるものに感謝しましょう」という切り口ではない、別な観点からのアドバイスを、どうかよろしくお願いいたします。
(タラ子さん)
こんにちは。
めちゃくちゃ悩んでいる時に、「今あるものに感謝しましょう」とそれだけさらりと言われたとしたら、「うっせーバーカバーカ!」と思ってしまうタイプの人間が私なのですが、
というのも、私が離婚する前~した後の時期、ちょうど周りが結婚出産ラッシュ(マイホーム買った人もいた)だったので、私には無いもの尽くしで、
「あるものに感謝とか現実逃避してられっかよ!」と発狂しそうな具合でした(遠い目)
実際に、それぞれの心の状態やある時の出来事からの時間の経過具合、今事実として起きている事、それに対してどんな気持ちを抱いているかなど、
様々な段階で自分に合うアプローチとそうでないアプローチがあると思うんですが、
カウンセリング的な視点で見ると、「心を込めて感謝が言える状態」ってどちらかと言うと後半のプロセスで出てくるような気がしています。
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「今あるものに感謝しましょう」
このアプローチって、自分のことが大嫌いな人がやると地獄をみると思うんですよ。(経験済み)
関東の冬の寒さ程度の心の冷えには効くかもしれないですが、アラスカの冬(屋外)くらいの寒さがあるとしたら、ちょっと難しいかもしれません。
アラスカにいる時に関東の冬の装備だと瀕死or死ですよね。多分。
もし、
「何もかもうまくいかない!」
「なんで生まれてきてしまったんだろ」
「早く星になりたいぞコノヤロー!」
「どうせ最後はみんな死ぬ(無心)」
などと感じるくらいのレベル感なのであれば、さり気ない温もりよりも緊急対応、時間はかかるかもしれませんが、もうその理屈を根底からひっくり返してしまおうぜ!という切り口が私は好きかなと感じています。
感謝を意識すること自体はとても大事だとは思いますが、そうしたくない時はそれでもいいんじゃないかなぁと思うんです。感謝も、その時の感情が作るものだと思うから。
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さっき、「自分のことが嫌いな人が今あるものに感謝をやると地獄」と書いたと思うんですが、
「正直そんなことあんまり思えない状態」というのは、別の感情が感謝にストップをかけている、
「ない」という気持ちも感謝にストップをかけているものと同じ思いが作っている、と解釈してみます。
タラ子さんのご相談を拝見した時に、最初に聞いてみたいなと思ったのが、
■自分のことを、どんな性格とか特徴を持った人間だと思いますか?
でした。
ここからは予想で進めてしまうのですが、でも多分、タラ子さんに限らず、自分に対してネガティブなイメージを描けても、なかなかポジティブなイメージって描きにくいのではないかなと思うのです。
で、自分に対してネガティブなイメージをたくさん持つ方、つまり、自分のことを超絶嫌いな方は、
自分の生まれ持った資質とか性格、立ち振る舞いや考え方、良かれと思って選択したことで、傷ついたり苦労せざるを得なかった事情があったのかもしれない、と考えます。
そうすると、結論としては、「自分を強く否定している状態、嫌っているだよね」、と当たり前のものになるのですが、
カウンセリングではもう一歩踏み込んで、例えば、こんな切り口を作ったりします。
(実際に対話をしていない中で進めているので、参考程度に、片手間に見ていただくくらいで全然大丈夫です。)
①「ない」と思っているだけではなく、
②「ない」ことをダメだとジャッジしている
③「ない」に至った経緯も否定している
④「ない」ことは、一般的にも世間的にもダメ
①~④を「自分を強く否定している状態、嫌っている状態」と解釈してみる
=「自分自身がひどく傷ついたり失敗するなど嫌な経験をした(自分があんな風だったから誰かを傷つけた、誰かを失望させた、役に立てなかった)」などの思いがある。
■「そんな思いをするくらいなら、自分が出てこないように否定して嫌っていた方がマシ」というロジックが走っているかもしれない。
■「ないと思い込むこと」を使って自分を抑えたり戒めたり、もしくは償い続けているかもしれない。
■「ない」のはしんどいけど、それ以上に「ある」方が困ることがあるのかもしれない。
■もしかしたら、「ない」という思いは誰かに植え付けられたものかもしれない。
■もしかしたら、「ない」という考え方を、誰かを見て学習したのかもしれない。
■もしかしたら、ずっと周りと比べられる環境にいたのかもしれない。
■それでもなお、自分の人生を犠牲にして誰かを助けたり、誰かの役に立とうとしているかもしれない。
■それでもなお、自分以外の誰かの願いを叶えようとしたり期待に応えようとしているのかもしれない。
■本当は必要ない物でも、自分以外の誰かのためや、ダメな自分を補うために必要と思ってしまっているかもしれない。
■自分を抑えたり戒めたり、もしくは償い続けていることで、本来の姿と比べて不自然な形になってしまっているかもしれない。
■不自然な分だけ身を切る事態が発生しているかもしれない。
■それくらい何かや誰か、自分自身に対して怒りを抱いているかもしれない。(怒っていると「ありがとう」なんて言えない)
ここから、「本来の自分はどんな姿なんだろう?」と感覚や直感を使って探してみたり、
人生のダークストーリーを違う視点で再考してみたり、こんな自分自身を許してあげる、というのをやったりすると思います。
思いついた、今すぐできることだとこの辺でしょうか。
■自分の長所100個書き出し(短所を長所に言い換える、人から言われたことを書き出すなど)
■食べたい物ややりたいことなど、直感の声を聞いて日常の小さな選択をしてみる
■頑張ったことに目を向ける、日々自分を労う
■「ない」が誰かからもらったものだとしたら、「自分の考え方じゃない」と手放す
■「ない」を現実に置く理由(「ある」と困る事)を掘り下げてみる
書いてて思ったんですけどね、ほんと、こういう立場でこんなこと言うの微妙なんですけどね、やっぱりこういう地味なワーク、意外と気合いがいるし正直だるいんだよな…(えっ)
でも、自分の中で何が起きているか、気付くだけでもそこを脱する一歩になると思ってはいるので、やってみる価値はあるかもしれません。
また、根本師匠が実際に本で色々ワークや考え方を紹介しているので、もしまだお手に取ったことがなければ、ピンときたタイトルをチョイスしてみられることも良いかもしれません。
(罪悪感か自己肯定感あたりが取り掛かりやすい?)
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「色々あったけど、自分の人生捨てたもんじゃなかったな~」とこの世を去る時に感じられたら幸せかなぁと私は思います。
もし、今の私がそんな未来の自分に会ったら、きっと辿ってきた人生は教えてくれないだろうし、
笑いながら「あなたならなんとかなりますよ」としか言ってくれない気がしますが、まあ、そういうことなんだろうなと思います。
自由や喜びを感じる日々を送る未来のタラ子さんなら、どんな姿でどんな表情で誰とどんなことをしているのでしょう。
そんなご未来の自身は、今の自分にどんなアドバイスをくれるでしょう。
そんなことを考えても面白いかもしれないなぁと思いました。
ご参考になりましたら幸いです。
タラ子さんがこれから先、素敵な出来事にたくさん巡り合うことを祈っています。
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